おうちでも世界旅行を堪能したい!この年齢の感性で感動体験をしてほしい!
と、息子たち(4、7)と始めた親子で楽しむ「おうちで旅育」。
今回はユーラシア大陸、南アジアのインドへ。
インドと言えば、カレー、そしてあの大きく真っ白なお墓「タージ・マハル」を思い浮かべる人も多いことでしょう。
インドは、前回のエジプトと同様、世界四大文明の一つが起きた場所。
(インダス文明の遺跡「モエンジョ・ダーロ」などは現在はパキスタン)
その後様々な王朝が栄え、様々な宗教が生まれ、場所ごとに違う文化に驚くばかり。
インドのガイドブックを見れば見るほど、美しい文化やおいしそうな食べ物に魅了されます。
インドの様々な文化を楽しんで、お米のデザート「キール」を作って頂きましょう。
これまでのおうちで旅育はこちらから確認できます!
目次
おうちで旅育:準備物
おうちで旅育の必需品、本(ガイドブック)とスマホ・パソコンの準備はできましたか?
今回の旅のお供のガイドブックはこちら。
おうちで旅育:インドの基本情報を知ろう
インドの位置と気候
南インドに位置し、近隣諸国にはネパールやパキスタンがあります。中国に次いで世界で2番目に人口が多く、土地も広大です。
一般的にインドの旅のベストシーズンとされるのは10~3月頃。この時期は乾季なので、雨具はいらず移動も楽でインドが初めての人には良いそう。
データ出典(インドの気候と天気 | 地球の歩き方 (arukikata.co.jp))
インドの言葉
インドにはヒンディー語など20以上の公用語があります。
ヒンディー語のあいさつをご紹介します。
こんにちは ナマステ―
ありがとう ダニャワード
さようなら ピルミルテー
インドの食事
インドの食事といえば、まっ先に思い浮かぶのは「カレー」かもしれません。
でもインドで日常的に食べられているのは、ターメリック(ウコン)やクミン、コショウなどの香辛料を使ったスープと煮込み料理、油で炒めたおかずです。
これらは日本でよく食べられているカレーとは違うもので、
名前もそれぞれの料理名で呼よばれています。
北インドでは長くのばして焼いたパン「ナーン」など小麦粉が主食、
南インドでは主食は米が中心です。
家庭でよく作られるのは「キール」というおかゆのようなスイーツ。
材料はお米と牛乳や砂糖さとうで、レーズンやナッツを入れてにこみます。
インド文化に触れた後、甘いデザート「キール」を親子で作って楽しみましょう!
おうちで旅育:インドといえば!あの有名な真っ白なお墓タージ・マハル
こちらはインドの代表的な建物の一つ、「タージ・マハル」です。
「タージ・マハル」がある場所は「アーグラ」という都市。
ムガル帝国というイスラーム王朝の初代皇帝バーブルがこの地を征服し栄えた場所です。
長男「これはお城?全部宝石でできてるの!?」
本当に美しいのでお城みたいに見えるね。
真っ白なきれいな石でできてるね。
でも実は、これは大きな大きなお墓です。
ムガル皇帝シャー・ジャハーンが愛した后ムムターズ・マハルのお墓で
后が1631年に亡くなり、世界各地から石が取り寄せられ、職人が集められ、22年かけて作られたそう。
今でこそ、インドと言えば「タージ・マハル」を思い浮かべますが
イスラーム王朝がインドを制していたのはインドの歴史の一部です。
こちらはムガル帝国の宮殿、アーグラー城。
三代皇帝のアクバルによってつくられました。
先ほど「タージ・マハル」を作ったシャージャハーンは、息子に裏切られて最後ここに閉じ込められたんだって。
ここから「タージ・マハル」が美しく見えるのだけれど、どんな気持ちで見てたんだろうね。
長男「お父さんを裏切ったってこと?なんだか・・・(無言で神妙な顔)」
おうちで旅育インド:まるでファンタジーや冒険映画の世界ジャイサルメール、バダ・バーグ
こちらは砂岩で作られた「ジャイサルメール城」です。
インドは様々な宗教が起こった国で、民族も様々。
ここの「ジャイサルメール」は、ラージプートの一氏族が作ったとされる都市国家。
タール砂漠の真ん中に位置する人口約7万人の町で、城塞都ヨーロッパに続く交易路の中継地として発展栄え13世紀頃の雰囲気が残る町です。
こちらはヒンドゥー教徒の王家の墓「バダ・バーグ」。
まるでどこか不思議な世界に迷い込んだよう!冒険の映画に出てきそうな雰囲気があるね。
おうちで旅育インド:仏教やヒンドゥー教の大きな石窟寺院 アジャンターとエローラ
また、別の文化を感じるのが仏教やヒンドゥー教などの石窟寺院。
こちらは大きくなったら歴史の授業でも勉強する「アジャンター石窟寺院」です。
石を掘って造られたお寺で、全部で30のお寺があります。
長男「山がお寺になったの?」
そう、この中に入ると、壁画が描かれ、仏像や、ストゥーパという塔などが奥深く彫られています。
中でもここに描かれた壁画が有名。中国や日本の古代仏教絵画の源流となったとされていて
日本にある仏様の絵とすごく似た雰囲気があります。
エローラ石窟群
同じ州のエローラ石窟群。
こちらも石をカンカンと掘って造られた寺院。
仏教とヒンドゥー教の寺院があります。
このちらは宇宙を支える象。
ヒンドゥー教の世界観が現れています。
***
バラモン教、仏教、ジャイナ教、そしてヒンドゥー教など様々な宗教が誕生し、
イスラーム文化の時代もあり、
イギリス植民地時代もあり、
どこか遠くの星のような壮大な自然が広がる場所もあり、
場所ごとにまったく違う姿を見せるインド。
サーンチー、ナーランダ―と、仏教めぐりも良いしピンクの町のジャイプルも行きたい。
アムリトサル、ワラ―ナシ―・・・!
まだまだ紹介したい場所も歴史も山ほどありますが、遺産めぐりは一旦ここまで。
今からは、甘い甘いお米のデザート「キール」作りです!
データ出典:(c)地球の歩き方/Gakken
参考文献:新もういちど読む山川世界史 山川出版社
おうちの旅ごはん:インド名物はカレーだけじゃない!甘くてスパイシーなデザート「キール」
【材料】
米(あれば長粒米)・・・1/2合(75g)
明治おいしい牛乳・・・4カップ
カルダモン・・・4-5粒
砂糖・・・50~60g
レーズン、ローストカシューナッツ・・・各30g
カルダモンはスーパーで見つけられなかったのでAmazonで取り寄せ。
40グラム入って600円ほどでした。
作り方
①米はさっと洗い、たっぷりの水に浸して30分ほどおき、ざるにあげて水気を切ります。カシューナッツは荒く刻みます。
お米を洗って、水に浸すまでは小さいお子さんの出番!
お米を洗う、それだけでも「できた」がいっぱい。一人で大人と同じ作業をすることで小さな達成感です。
カシューナッツは少し硬いので、お母さんがお手伝い!
左手は、猫ちゃんの手でね、と言いながらちっちゃなカシューナッツを押さえ
子ども用包丁で切っていました。
ここが今回のお料理の一番の難関でしたが、硬いナッツを切って、できた!!と得意げ。
②フッ素樹脂加工の鍋に牛乳、①の米、カルダモンを入れて中火にかけます。沸騰したら弱火に資、焦げ付かないように時々鍋底から混ぜながら30分ほど煮ます。
カルダモンを五粒入れて香りづけ!本物スパイスを使うことで、なんだか異国感漂います。
③米がやわらかくなったら砂糖、レーズン、カシューナッツを加え、さらに10分ほど煮ます。
やりたい!とレーズンとカシューナッツを入れていす。火に気付けて、お子さんの活躍の場面です!
ぐつぐつぐつぐつ煮込みます。
④カルダモンを取り除いて器に盛ります。
できあがり!
手作りのキールのお味は?
お手伝いして、作ったおいしそうなデザート!
まだ熱々ですが、早く食べたい!!!と待ちきれません。
次男「甘くておいしい!ごはんがあまーい!え!これ、本当にごはん?」
ともぐもぐたっぷり食べていました!
長男は、後からやってきて弟の手作りデザートを恐る恐る口に入れると
「あー!なんかカレー屋さんで食べたことがあるような・・・!
飲み物かデザートがこんな味だった。」
と鋭い指摘。
そう、カルダモンはチャイにも使われるので、その味を思い出したようです。
「ご飯がデザートなの?塩とか醤油ならわかるけど砂糖入れるの!?」
と文化の違いに驚いていました。
包丁を使う場面が少なく、お米を洗ったり、材料を入れたり、混ぜたりと、
小さなお子さんでもできる簡単海外デザート作り。
おうちにいながら異国体験ができ、親子で世界を楽しみながら
お子さんの新たな力や感性を発見できます。
世界の文化を味わって、親子の時間を楽しんでみてくださいね。