星野リゾートの温泉旅館「界 霧島」へ!子連れで過ごす癒しの鹿児島絶景温泉旅

星野リゾートが手がける日本初の温泉旅館ブランド「界」。
現在、全国22ヶ所に展開していて、その地域や季節へこだわり、その土地ならではの滞在を満喫できます。

今回は、2021年に鹿児島県の霧島温泉郷に誕生した「界 霧島」へ4歳の息子と2人で親子旅へ行ってきました!
神秘的な日本神話の息吹を感じながら、霧島高原の絶景を満喫できるラグジュアリーな滞在の様子をレポートします。

絶景が自慢!桜島をはるかに見渡し、湯浴み小屋でうるおう宿「界 霧島」

「界 霧島」は、鹿児島県本土の中央部にある霧島市に位置する星野リゾートが運営する温泉旅館です。

天孫降臨の神話が残る高千穂峰(たかちほのみね)の中腹に位置し、一体は霧島湾錦江国立公園にも指定されている神秘的で自然豊かな場所にあります。

霧島高原が広がる様子と、はるかかなたに桜島を見渡せる絶景が自慢で、湯浴み小屋ではそんな絶景を眺めながらの温泉タイムを満喫できます。

ロビーに足を踏み入れると印象的なのは、神が地上に降り立つ際に目印として高千穂峰に鉾を逆さに立てたと伝えられてきた日本の神話をモチーフにした照明。

また、薩摩和紙を使用したアートも温かみのある美しさで優しく光を放っています。

全室桜島ビューの絶景を眺める「界 霧島」の客室

「界 霧島」の全49の客室は全室から桜島を見渡せる贅沢ビューです。

そして、すべての客室がご当地部屋「薩摩シラス大地の間」。
鹿児島県特有の火山噴出物であるシラスを使ったヘッドボードがあしわらわれています。

まるで霧島連山の峰を思わせるような美しいヘッドボードは、デザインが素晴らしいだけでなく、シラスにより保湿性にも優れているのが特徴です。

また、江戸時代の和紙づくりの伝統を生かして制作された薩摩和紙の照明を各客室に配置。

温かみのある灯りが、客室での滞在をより特別なものに。

その他、鹿児島県を代表する織物である大島紬をあしらったアートなど、薩摩文化に触れられる滞在が叶います。

まるで浮いているみたい!「界 霧島」の特別室

3方向ビューのパノラマルームと客室露天風呂がついた3室だけの特別な客室。

高千穂峰から霧島高原、そして桜島までと270度を見渡せるパノラマルームはまるで霧島の自然の中に浮いているような開放感を感じられます。

全面窓からは、足元に広がる霧島高原と桜島をはるかかなたに眺めて。

息子にとっては、ゴロゴロしながらたっぷりの日差しを浴びられるとても気持ち良い空間だったよう。

客室露天風呂はそんな絶景を24時間独り占めできる特別質だけの贅沢空間です。

子連れに嬉しい「界 霧島」の心温まるおもてなし

まず、靴を脱いで畳のお部屋であることで、赤ちゃん連れのママや小さなお子さん連れのママも安心してお部屋で過ごせます。

客室には、親子でおそろいで着られる子どもようの館内着やお草履、そしてアメニティが用意されていました。

ウェットエリアには椅子があり、身長が低い子どもでもシンクに届くように配慮してくださいます。
補助便座や踏み台もお借りできるので、小さなお子さん連れのトイレも心配ありません。

また、滞在中は客室で遊べるおもちゃを貸してくださったり、食事中に飽きないようにと迷路や塗り絵もご用意いただきました。

おもちゃは鹿児島の偉人カルタを!

もちろんまだ歴史的な偉人のことは分からない息子ですが、字を読みながら一人一人の名前を覚えながらのカルタはとても楽しかったようです。

子どもも大切なゲストとして扱っていただけるのが母としても嬉しく、温かなホスピタリティで滞在中はゆったりとした気持ちで過ごせました。

スロープカーで行く「界 霧島」のすすき野原に佇む絶景温泉

「界 霧島」の大浴場である湯浴み小屋は客室から少し高原を下ったところにあります。

大浴場へのアクセスは、スロープカーで!

全面窓で傾斜のある坂を下っていくスロープカーはまるでアトラクションのよう!
客室とは違った景色の見え方を楽しみながら、息子にとってはこの遊覧の時間もエンターテインメントだったようです。

スロープカーでゆっくりと高原を下っていき、向かった先には一面のすすき野原!
とても味わいのあるすすき野原の中を歩いた先に佇んでいるのが湯浴み小屋です。

湯浴み小屋には3種類のお風呂があります。
内湯には源泉かけ流しの「あつ湯」、そして温泉成分をなじませるための「ぬる湯」の2種類。

そして、露天風呂は霧島高原に向かってインフィニティ温泉になっていて、眼下には自然豊かなすすき野原が広がります。

はるかかなたには桜島!

天気や時間帯によって見えるときと見えないときがあったり、見える様子も全然違います。
私が滞在した日は、宿泊翌朝に桜島の輪郭までしっかり見ることができました。

また、夜になると空には満天の星が広がります。
私たちは、夕食後もう一度大浴場へ!
露天風呂で親子で星空を眺めながらの入浴は、贅沢で特別な時間でした。

お風呂上がりは、湯上がりどころでお楽しみのアイスキャンディー。

私はミネラルたっぷりのシリカ水や黒酢ドリンクをいただきました。

湯上がり処はスロープカーの乗り場に隣接しているので、スロープカーを待ちながらのんびりと湯涼みするのがおすすめです。

自然の風を感じられる「界 霧島」のビューテラス

客室等の一角には、自由に出入りが可能なビューテラスがあります。
客室とは違って外なので、霧島高原に吹く爽やかな風を感じながら、くつろぎのひとときを自由に過ごせます。

ビューテラスでの理想の過ごし方「だれやめセット」

「だれやめ」とは、南九州の方言で疲れを癒す、晩酌という意味を表します。

「界 霧島」では、スッキリとしたそのまま飲める芋焼酎とラム酒が香るアイス最中の晩酌セットをご用意いただきました。

お酒なので、私が全部独り占め!
ぜひビューテラスで自然の風を感じながら、ご褒美晩酌タイムを過ごしてみてはいかがでしょうか?

だれやめセット
期間:通年
開催時間:15:00〜22:00
対象:大人
料金:1,300円 / 1名
定員:3セット限定販売(1セットにつき最大2名分まで、合計6名分まで)
無くなり次第終了 ※当日現地にて予約

「界 霧島」で体験できる薩摩文化を知るご当地アクティビティ

「界 霧島」では、薩摩文化や霧島の地ならではの日本神話について深く知ることのできるご当地アクティビティが満載です。

鹿児島をテーマにした絵本も!トラベルライブラリー

薩摩をテーマにした本や、薩摩の焼き物である龍門寺焼きなどが展示されていて、子ども向けの絵本もありました。

息子は、「てんぐ」の絵本と「じゃがいもひめとさつまいもひめ」の絵本に大ハマり!

普段自宅では読まないようなジャンルの本でしたが、「てんぐ」や神話にも絵本を通じてとても興味を持ったようです。

トラベルライブラリーでは、ドリンクも霧島の地にちなんで、霧島茶を自由に飲めます。

飲み比べを楽しむのもおすすめです!

「天孫降臨」のストーリーを舞で演じる「ENBU」

「界 霧島」では、「ご当地楽」として「天孫降臨」の「ENBU」が毎晩開催されています。

アマテラスオオミカミの神勅を受けて、孫である神・ニニギノミコトが三種の神器を手に、地上に降り立ったと言われるのが「天孫降臨」。
その場所が霧島にある高千穂峰であり、日本の建国とその歴史の始まりとされています。

この「天孫降臨」の一部のストーリーを、太鼓と神楽鈴をつかって演じているのが「界 霧島」のご当地楽。
躍動感あふれ、迫力がすばらしいこの舞は「界 霧島」のスタッフさんが演じているというのも驚きです。

霧島神宮で作られたというお面をつけて、神様に扮して舞い踊る様子は美しくもあり大迫力!
和太鼓の音も響き渡るため、最初は息子も驚いた様子でした。

「怖くて泣いてしまうかな?」と思ったのですが、その迫力に最後まで引き込まれていました。

とても人気のプログラムなので、席もすぐに埋まってしまいます。
近くで観たい場合は、少し早めに行くのがおすすめ!

日本神話の世界と、迫力ある太鼓と舞に酔いしれてみてはいかがですか?

ご当地楽「天孫降臨ENBU」
期間:通年
時間:21:15〜
対象年齢:どなたでも
集合場所:トラベルライブラリー

黒豚に芋焼酎!鹿児島のおいしいが詰まった「界 霧島」の食事

夕食、朝食共に、鹿児島県の伝統工芸品である薩摩焼や龍門寺焼きなどの器と共に鹿児島の食事を楽しみましょう。

黒豚をいただく特別会席

夕食には特別会席をいただきました。

先付けには、季節の和菓子「あくまき」を使用して遊び心も演出。

そして、鹿児島といえば芋焼酎!
焼酎に詳しいスタッフの方に、おすすめの芋焼酎を選んでいただきました。

私が気に入ったのは、まるでワインのようなラベルが特徴的な「フラミンゴオレンジ」。

フルーツような香り焼酎で、焼酎はあまり飲んだことないという女性でも楽しめるフルーティーさでした!

特別会席のメインは、「黒酢で味わう和牛と黒豚の天地蒸し」。

神話が息づく霧島にちなんで天と地を表現した2段せいろからは、もくもくと湯気が上がって迫力満点!
和牛、黒豚、そして旬のお野菜を盛り付けて蒸しあげ、胡麻だれと黒酢ぽんずでいただきます。

鹿児島県の特産物である黒豚を一番シンプルかつおいしくいただいて、美食を堪能できました。
お食事の最後には、桜島大根の切り干し土鍋ご飯を炊き立てで!

息子には、子ども用のワンプレートの食事をいただきました。

和食と中心に肉団子や天ぷらなど子どもが食べやすいメニュー。
息子の一番のお気に入りは、自家製ふりかけだったそうです。

温泉のお楽しみ!朝食

温泉旅館に泊まる楽しみの一つとも言える朝食。

「界 霧島」では、鹿児島らしくさつま揚げやさつま汁をメインとした和食の朝ごはんをいただきます。

とってもおいしかったのが、削りたての鰹節をたっぷりかけていただくご飯。

香りが立つ鰹節に、少し甘めのお醤油をかけていただくご飯は、何杯でも食べられるおいしさで感激でした。

息子がいただいた内容も大人とほぼ同じで、一緒に鹿児島ならではの朝食を楽しみました。

大人用のさつまあげはずっと火で温めていましたが、子ども用は熱くなりすぎないようにお皿に盛り付けてくれていたのも、とても配慮されていると感じました。

品数豊富、栄養バランスの整った朝食で、朝から心も身体も元気に!

「界 霧島」へのアクセス

「界 霧島」へ行くには、新幹線の鹿児島中央駅か、鹿児島空港を利用します。

鹿児島中央駅から来る場合はJR鹿児島本線を利用して、霧島神宮駅まで約50分。
その後、霧島神宮駅からは「界 霧島」まではタクシーを利用して20分、2,000円ほどで行けます。

鹿児島空港から行く場合は、バス、タクシー、電車などを乗り継いで行くことになります。

一番シンプルなのは鹿児島空港からタクシーまたはレンタカーで行くこと。
行きはタクシーで行ったのですが、乗車時間は40分ほどで、片道の金額は8,000円ほどでした。

帰りは、息子の「電車に乗りたい!」という希望から、霧島神宮駅から電車に乗り国分駅まで移動し、国分駅からは空港バスで鹿児島空港へ向かうというルートを選択。

乗り換え回数はそんなにないのですが、首都圏とは違い電車の時間が限られています。
子連れでの移動の際は、入念に時間を調べることをおすすめします。

「界 霧島」アクセス
<鹿児島中央駅から行く場合>
1. 鹿児島中央駅→霧島神宮駅(電車で約50分、自由席2,530円)
2. 霧島神宮駅→「界 霧島」(タクシーで約20分、約2,000円)
<鹿児島空港から行く場合>
1. 鹿児島空港→霧島いわさきホテル(バスで約40分、830円)
2. 霧島いわさきホテル→「界 霧島」(タクシーで約20分、約2,000円)
あるいは
1. 鹿児島空港→国分駅(バスで約20分、410円)
2. 国分駅→霧島神宮駅(電車で約10分、金額は乗車する電車種別による)
3. 霧島神宮駅→「界 霧島」(タクシーで約20分、約2,000円)
あるいは
1. 鹿児島空港→「界 霧島」(タクシーで約40分、約8,000円)

今回は公共交通機関を使用しましたが、周辺観光にも行ったのでレンタカーを借りればよかったかな?というのが私の感想。
子連れの場合は、レンタカーの方がスムーズに移動できると思います。

日本神話の神秘さと絶景の美しさに浸る「界 霧島」

日本建国とその歴史の始まりと言われている高千穂峰、そして高千穂峰の麓に広がる霧島高原。
眼下を見渡せば、自然豊かな霧島高原とその先に美しく佇む桜島を望めます。

息子は、温泉に入るのと、スロープカーに乗るのが楽しかったようです!
湯上がりどころのアイスキャンディーもお風呂に入るたびに楽しみにしていました。

また、絵本好きな息子は、トラベルライブラリーの絵本を読めるのが嬉しかったようで、息子なりに鹿児島の文化についてインプットできたようでした。

神話が語り継がれている土地だからか、少しぴりっとした空気感を感じられる「界 霧島」。
絶景と癒しの温泉、そして鹿児島ならではの美食を堪能してみませんか?

界 霧島
住所:鹿児島県霧島市霧島田口字霧島山2583-21
TEL:050-3134-8092 (界予約センター)
料金:1泊31,000円〜 / 名(2名1室利用時、夕朝食付き、税・サ込)
※添い寝は3歳まで、1室あたり定員人数まで可。

取材協力:界 霧島

written by Kiwako(ディレクター)

【LOVETABI Mamaディレクター】主なテーマ :子連れ旅・子連れお出かけ・ママ美容


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