2022年3月に愛知県犬山市に開業した『ホテルインディゴ犬山有楽苑』(以下「インディゴ犬山」)。
IHGホテルズ&リゾーツのブティックホテルブランド「インディゴ」として、箱根・軽井沢に続いて国内3軒目のホテルです。
ロビーや客室から見える国宝犬山城の絶景は、息をのむ美しさ。
ホテル館内はインディゴらしくどこもスタイリッシュで、優雅さとかわいらしさが融合した空間です。
レストランでおいしい食事をいただき、温泉で旅の疲れを癒してお部屋でリラックス。
周辺には観光スポットも多く、観光の拠点にぜひ子連れで利用したいホテルです。
歴史や文化に触れ、ゆったりとした家族時間を過ごせる「インディゴ犬山」に、8歳と10歳の子どもと滞在してきたので紹介します。
目次
国内3軒目のブティックホテル「インディゴ犬山」とは
国内3軒目のインディゴホテル「インディゴ犬山」は、正面には国宝犬山城、隣には日本庭園の有楽苑、近くには木曽川が流れており、歴史と文化・自然を感じることができるホテルです。
箱根・軽井沢と比べると敷地面積も広く、館内もロビーやレストラン・廊下まで広々としていて開放的!
インテリアはインディゴらしく、歴史や文化を感じる和モダンな雰囲気とスタイリッシュさ、かつ優雅さもあり、ここでしか体験できない感覚に旅の疲れも癒やされます。
エントランスへ続く通路の脇には、美しい枯山水。
ホテルへ入る前から日本らしさを感じる演出に、胸が高鳴ります。
国宝犬山城を望む絶景ロビー
館内へ入れば、まず目をひくのがロビー正面に見える国宝犬山城。
スタイリッシュなロビーと大きな窓、その向こう側に広がる水盤や庭園が犬山城と一体となり、まさに絶景!
いつまでも眺めていることができる景色にうっとりします。
ロビーの隣には国宝茶室如庵を連想させるリゾートセンター。
リゾートセンターには工芸品やお菓子なども販売されており、お土産も見つかりますよ。
ロビーを挟んでリゾートセンターの反対側には、THE BAR YOYAMA(夜車山・よやま)。
とても印象的な提灯の照明は、犬山祭りの夜車山が集合したイメージ。
アルコールが苦手な私でもこんなステキなバーで過ごしてみたいと思うほど、魅力的なバーです。
レセプションも地元文化を取り入れており、鵜飼のかがり火をイメージしたフロントデスク後ろの壁や国宝茶室如庵を思わせる丸窓など、美しい空間が出迎えてくれます。
かわいさ溢れる「インディゴ犬山」の客室
「インディゴ犬山」には、スタンダード客室から国宝茶室如庵・木曽川・国宝犬山城ビュープレミアム、スイートルームなどさまざまな客室があります。
どれもインディゴらしいかわいさ溢れるデザインにうっとり!
スタンダートやプレミアムビュールームは35㎡とコンパクトながら、洗い場付お風呂に独立洗面台とトイレ、バルコニー付でゆったりとした寛ぎ空間です。
また、スイートルームはリーズナブルな日もあり、気軽に優雅な滞在をできるのも魅力的。
1点注意したいのが、子どもの添い寝について。
添い寝無料は5歳までで、6歳からは大人と同額。
エキストラベッドは¥12,500/1台かかるので、子どもが5歳までに泊まりたいホテルです。
国宝犬山城ビュープレミアムツイン
泊まったお部屋は「国宝犬山城ビュープレミアムツイン」。
正面に犬山城を望むことができ、なんとも贅沢な景色です。
ツインの客室はハリウッドツインになっているため、子連れは添い寝もしやすいベッド。
客室からの景色も素晴らしいですが、犬山城を模したベッド側のアートウォールの存在感にも惹きつけられます。
ベッドランプは、鵜飼の木船をモチーフにしたランプと鵜飼の鵜篭(うかご)をイメージした左右異なるデザイン。
窓側にはイス&テーブルが配置されており、寛ぎのスペースとして景色を眺めながら過ごす時間が最高です。
イスの後ろにあるダミーのふすまが和を演出するなど、こだわりを感じるさまざまなインテリアがとても素敵。
窓側にはミニバーコーナーがあります。
無料のお水・コーヒーに紅茶類。
コーヒーはネスプレッソ4種類、紅茶類はロンネフェルトの紅茶が5種類も用意されていました。
また茶器もかわいく、コーヒーカップはトトロの絵柄です。
ホテルの客室備品にキャラクターのものが用意されていて、子どもたちも嬉しそうでした。
そのほか引き出しの中には、カップやグラス・有料のスナックやアルコール、冷蔵庫の中には有料のドリンクが入っています。
クローゼットには客室備品。
セーフティボックスやアイロンにラゲージラック、浴衣や羽織など。
淡い色合いの浴衣は首元がピンク色でとてもかわいいです!
浴衣のほかに、セパレートのパジャマまで完備。
温泉へは浴衣で行きたいけれど、寝るときはパジャマが良いという方も多いのではないでしょうか。
浴衣とパジャマの両方を準備してあるホスピタリティに心が温まりました。
また、室内履き用のスリッパと温泉へ履いていける下駄もあります。
ウェットエリアは独立洗面台・独立トイレ・洗い場付お風呂で、子連れはとても使いやすかったです。
丸いミラーがかわいらしい洗面台には、ハンドタオルやコップ、香りがよいバイオロジースマートスキンケアの石鹸やボディーローション。
そのほか歯ブラシ・ボディタオル・シェーバーのほか「With compliments」と書いてある箱の中にはコットン・綿棒・シャワーキャップ・コーム・爪磨き・シャービングクリームと、とても充実したアメニティです。
温泉大浴場があるためお部屋のお風呂は使いませんでしたが、洗い場付お風呂にはイスもありハンディシャワーなので使い勝手は良さそうです。
お風呂のシャンプー類も、見た目がスタイリッシュなバイオロジースマートスキンケア。
部屋からの景色は、昼間も良いですが夜もまた絶景!
ライトアップされた犬山城とお庭と、街の灯りが木曽川に反射する景色に感動しました。
キッズアメニティ
キッズアメニティは、スリッパ・歯ブラシ・ボディスポンジです。
子ども用パジャマは用意されていなかったので、持参するのを忘れないようにしましょう。
「インディゴ犬山」のレストランで優雅な食事を
ホテル内レストラン「Indigo Home Kitchen Yamateras(インディゴホームキッチンヤマテラス)」は、朝食・ランチ・ディナーを提供しています。
店内は犬山城城下町の古民家の内装をモチーフとしており、木曽川の流れをイメージした天井や鵜飼文化を取り入れた照明など、地元の文化や歴史・自然を感じることができます。
地元食材を使用した料理は見た目も美しく、空間・味ともにまさに非日常。
キッズセットもあるディナー
ディナーメニューにはキッズセットがあります。
かわいいキャラクターの形をしたプレートには、コーチンチキンのポップコーン揚げ・ミックスサラダとミニトマト・ミニ天むす・フルーツ盛りにデザートと、盛りだくさんの内容です。
地元の食文化を堪能できるキッズセットで、おいしく完食しました。
また、娘が誕生日が近いこともあり、デザートには「Happy Birthday」のプレートも。
ホテルスタッフのお心遣いに感激!
また、こちらのデザートは食感がおもしろく、口の中でプチプチします。
キッズセット ¥3,500(税サ込)
大人はアラカルトをオーダー。
妊娠中や授乳中のママにも嬉しいノンアルスパークリングワインもあります。
私はアルコールが苦手なので、こちらのノンアルスパークリングワインをオーダー。
スッキリしていて、とてもおいしかったです。
そのほか、エビとアボカドの前菜・お肉料理やパスタなどをオーダーしました。
見た目もとてもキレイで、いつもとは違うディナーに気持ちも優雅になります。
また、生ハム・ミニトマトを飴でコーティングしたアミューズとパンもサービスで提供されました。
アラカルトメニューには天ぷらやお刺身・バーガーなど、子どもでも食べられそうなものもあります。
キッズセットだと量が多い場合は、アラカルトメニューを大人とシェアでもいいかもしれません。
店内は穏やかで、外の夜景を眺めながらのディナーは最高の旅のひととき。
平日18時から利用しましたが、段々と席も埋まっていきました。子連れの場合は特に事前予約をおすすめします。
和洋選べる豪華な朝食
朝食もレストラン「インディゴ ホームキッチン ヤマテラス」で。
メインを和朝食セットかアメリカンセットから選び、ビュッフェ台からもサラダやフルーツなどを好きなだけ頂けるセミビュッフェスタイルです。
ビュッフェ台は3種類のサーモン、その場でカットしてくれる生ハム、フランスのベーカリー&カフェ「ゴントラン シェリエ」のクロワッサンなど、贅沢な内容。
牛乳やコーヒー牛乳・豆乳が個別の瓶だったりのむヨーグルトがあったりと、ドリンクの種類が豊富なのも嬉しいポイントです。
またレストランにはテラス席も。
絶景を眺めながら心地よい風を感じて食事をするには最高のロケーションです。
朝食はセミビュッフェのほか、軽めに済ませたい場合はアラカルトメニューもあります。
自分に合った朝食でステキな1日を迎えてくださいね。
スタイリッシュで癒される「インディゴ犬山」の温泉
「インディゴ犬山」の楽しみの1つが温泉。
美肌効果があるとされる犬山唯一の天然温泉「白帝の湯」はアルカリ性単純温泉で無臭のため、子どもも安心して楽しめます。
露天風呂とサウナも完備している温泉は、内装もスタイリッシュで心身ともに癒されます。
露天風呂から眺める月の光、朝陽を浴びながら入る温泉は最高のリラクゼーション。
また更衣室も、入り口ののれんや下駄箱が和モダンでスタイリッシュ。
洗面台のかわいいランプや窓から差し込む光と竹林の情景は、とても風情を感じます。
温泉「白帝の湯」
営業時間:6:00-11:00, 15:00-23:00
「インディゴ犬山」へのアクセス
「インディゴ犬山」へは、車で名神高速「小牧IC」・中央自動車道「小牧東IC」・東海北陸自動車道「岐阜各務原IC」より約25分。
駐車場は無料です。
電車利用の場合は、名鉄「犬山遊園駅」より徒歩約7分。
名鉄「名古屋駅」から名鉄快速特急や特急で「犬山遊園駅」まで約27分と近く、便利でした。
「犬山遊園駅」からは歩ける距離ですが、タクシーが常駐している雰囲気ではなかったので、ホテルまでタクシーを利用したい場合は事前の手配をおすすめします。
周辺観光
日本庭園・有楽苑
「インディゴ犬山」の隣には、「日本庭園・有楽苑(うらくえん)」があります。
建築家・堀口捨己の監修によって築造された庭園で、国宝茶室「如庵」や重要文化財「旧正伝院書院」など見応えのある庭園です。
「インディゴ犬山」宿泊者は無料で入苑できるので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
日本庭園・有楽苑
開苑時間:9:30~17:00(入苑は16:30まで)
入苑料:大人1,200円 小人600円
国宝犬山城
ホテルから眺めていた国宝犬山城も徒歩圏内です。
徒歩圏内ですが坂や階段をのぼるため、ベビーカーよりベビーキャリアの方が楽かもしれません。
犬山城は天守の四階までのぼることができ、そこからの景色も絶景!
歴史に名を連ねる武将がここから同じ景色を眺めたのかと、過去に思いを馳せながら「インディゴ犬山」を眺めるのもまた風情があります。
天気の良い週末は混雑し、天守に入るまで並ぶことも。
週末は午前中の入場がおすすめです。
国宝犬山城
営業時間:9:00-17:00(入場は16:30まで)
入場料:一般550円 小中学生110円
犬山城下町
天守から絶景を眺めたあとは、犬山城下町の散策もしてみたい。
歴史的建造物が立ち並ぶ街並みはとても風情があり、歩いているだけでも楽しい!
写真映えするようなかわいらしいフードもたくさんあり、食べ歩きスポットとしても有名です。
私たちは朝食後に訪れたため、お腹がいっぱいであまり食べられず。
次回はお腹を空かせて訪れたい、食も楽しめるスポットです。
ほかにも犬山市には、「日本モンキーパーク」や「野外民族博物館リトルワールド」、「博物館 明治村」などの楽しいスポットがたくさんあります。
犬山は、2泊してゆったり過ごしたい街です。
リピートしたい「インディゴ犬山」の子連れ旅
モダンでスタイリッシュな館内に国宝犬山城を望む絶景ホテル。
客室・温泉やレストラン・ロビーにいたるまで、どこも刺激を受けるアートやインテリアに心が踊ります。
遊べる施設やキッズアクティビティはありませんが、近隣に観光スポットも充実しており子連れステイもとても豊かなものとなりました。
箱根・軽井沢の「インディゴホテル」と比べると客の年齢層はやや高めで、穏やかに寛げるホテルです。
和モダンなインテリアがシニア世代にも喜ばれそうで、次回は3世代ステイもしてみたい。
子連れでもゆったり寛げる空間で、誰かを誘ってリピートしたくなるホテルでした。
歴史や文化にふれ、普段の旅とはひと味違う子連れ旅を体験できます。
ぜひ、次回の旅の参考にしてみてくださいね。
ホテルインディゴ犬山有楽苑
所在地:愛知県犬山市犬山北古券103−1
TEL:0568-61-2211(ホテル代表)
料金:¥29,160/1室〜(スタンダードキング・ツイン、素泊まり、税サ込)
※5歳以下添い寝無料、6歳〜大人と同額