新潟県十日町でできる冬だけの特別体験。
閉校した小学校をリノベーションしたグランピング施設「雪原学舎(せつげんがくしゃ)」に行ってきました。
普段なかなか雪に触れる機会がない3人の子どもたち(13歳、10歳、5歳)との滞在をレポートします。
目次
冬季限定オープン「雪原学舎」について
新潟県十日町市にある「雪原学舎」は、2021年に閉校した小学校をまるごとリノベーションしたキャンプ&グランピング施設。
12月から3月の雪降る季節だけオープンし、雪上キャンプや教室グランピングが楽しめます。
小学校の懐かしい雰囲気は残しつつ、古さを感じさせないおしゃれな空間に生まれ変わった貴重な施設。
少し心配していたトイレなどの水回りもとてもきれいにリノベーションされていて快適。シャワー室も完備しています。
また、宿泊には近隣の温浴施設のチケットがついてくるのも魅力のひとつ。グランピングと一緒に温泉まで楽しめるのは嬉しいですよね。
滞在した日は「雪原学舎」の名にふさわしい大雪の日。しんしんと降る雪が美しく、真っ白な雪に溶け込む小学校に泊まるワクワク感がたまりませんでした。
「雪原学舎」で楽しむ教室グランピング
「雪原学舎」では、泊まるお部屋はなんと教室!チェックインを済ませたら、日誌と鍵を受け取り早速教室へ。
「今日の日直さんは誰かな〜?」なんて話も弾みます。
今回は3年2組の「教室コテージルーム」へ宿泊しました。1つの教室をまるごとコテージのように使える贅沢グランピング。
ベッドスペースとリビングスペースに分かれていて、家族5人で過ごすにも充分すぎる広さです。
ベッドの上のボードはもともと黒板だったもの。素敵なアートへと生まれ変わっていました。
“普段授業を受けている教室に泊まるなんてなんだか不思議な気分”と子どもたち。
私たち大人も童心に帰ったような気分で滞在しました。
他には教室にテントが張られた「教室テントルーム」、音楽室をリノベーションした1組限定の「音楽室スイートコテージ」があります。
次回はそちらにも泊まってみたいです。
学校で遊べる!「雪原学舎」のアクティビティ
雪上広場
「雪原学舎」では、遊びも豊富!学校裏の校庭が雪上広場になっていて、雪で思う存分楽しめます。
無料貸し出しのそりで遊んだり、雪だるまを作ったりと、雪深き新潟ならではの体験を存分に堪能しましょう。
陽が落ちてからはライトアップされ、より幻想的な世界に。
泊まれるからこそできる夜の雪遊びも楽しんでみてください。
体育館
小学校をまるごとリノベーションした「雪原学舎」ですが、体育館は昔の小学校のまま!宿泊者は無料で利用できます。
ボールやバトミントンなどの貸し出しもあり、家族みんなで楽しみました。
カードゲームの貸し出し
昔学校で使っていたカルタやカードゲームでも遊べます。気になったものはお部屋に持ち込みもOK!
息子がちょうど学校で百人一首をやっているとのことで家族でやってみました。私も昔は一通り覚えたはずなのに、、全然覚えてなーい。
子どもたちにとっては新鮮で、大人は懐かしい、楽しい時間でした。
給食スタイルを楽しむ「雪原学舎」のお鍋ディナー
グランピングの楽しみ、家族みんなで作る料理体験。グランピングだとBBQのイメージが強いですが、ここ「雪原学舎」ではお部屋でお鍋パーティ!
ディナーの食材は、給食で実際に使われていたアルミケースに入っていました。「給食だー!」と、子どもたちも大喜び。
新潟の冬がぎっしりと詰まった地元ならではの食材を使った2つのお鍋から選べます。本格ブイヤベース風鍋コースと妻有ポークと地物冬野菜のポトフ風鍋コース。
お肉が大好きな子どもたちはポトフ風お鍋を選択しました。
ブランド豚「妻有ポーク」の旨味と、地元の冬野菜の味わいを活かした本格ポトフ。材料は全て揃っているのでレシピに沿ってお鍋に入れていくだけ。
子どもたちもみんな協力して作りました。
ソーセージとお肉、野菜の旨みがスープに溶け込み冷えた身体に染み渡ります。みんなでお鍋を囲み身体の芯からポカポカに。
たくさん雪で遊んだ後のお鍋は最高ですね。
自分で挽いて淹れるコーヒーと一緒に食後のおいしいデザートをいただいて楽しいディナータイムは終了です。
キャンプ気分を味わう「雪原学舎」の朝食
翌朝の朝食はカフェにて、自分で調理を楽しむ目玉焼きとソーセージセットが用意されます。
朝からキャンプ気分で楽しい♪
十日町産コシヒカリを使用した炊きたてのご飯やお惣菜、オリジナルのお味噌で作ったお味噌汁、新鮮なサラダなどはビュッフェ形式でいただきます。
日帰りでも楽しめる「雪原学舎」のおしゃれカフェ
暖炉と絵本があるおしゃれなカフェもとても素敵でした。
アウトドアテーブルセットでいただく手作りのケーキとオリジナル焙煎のコーヒー。
濃厚なチーズケーキはたまらなく美味しかったです。
子どもたちも気に入ったようで、チェックイン日に食べ、翌日にもリピートするほど。
ランチの提供もあります。ソースから手作りをしているというパスタは絶品。
早めに来てランチを食べ、チェックインまでの間、雪遊びや体育館で遊ぶのもおすすめです。
また、こちらのカフェは宿泊者以外の利用もOK!気になった方はぜひカフェ利用だけでも遊びに行ってみてください。
「雪原学舎」で雪の魅力を知る子連れグランピングを
帰ってきてから調べると、閉校となった小学校は147年の歴史ある小学校とのこと。
その”古き良きもの”を残しつつも、”今”をうまく取り入れ、とても懐かしく、だからと言って古さや不便さは一切感じない唯一無二の施設だと感じました。
都心に住んでいると普段なかなか雪に触れる機会がなく、雪の世界での体験はとても貴重なものでした。
夜に降る雪の美しさ。翌朝のキラキラと輝く真っ白な世界。
スキーやスノーボードではなく、雪国に住む体験。もちろん大変なことも多いと思いますが、豪雪地帯の魅力を垣間見れた気がします。
都心に住む子どもたちこそ体験してほしい雪中の小学校での教室グランピング。
「雪原学舎」で子どもと一緒にここでしかできない特別な体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。
雪原学舎
営業期間:2025年3月31日まで
所在地:新潟県十日町市本屋敷丁58-1
アクセス:関越自動車道「六日町IC」、「越後川口IC」から車で約40分
料金:14,725円/1名〜(4名1室利用時、1泊2食付き)
※小学生:大人の75%
※未就学児添い寝無料
取材協力:雪原学舎