冬になると一面の銀世界が広がる新潟県。なかでも十日町エリアは、日本有数の豪雪地帯として知られ、雪とともに暮らしてきた文化や知恵が今も息づいています。
今回は、11歳と6歳の子どもと一緒に、新潟ならではの雪を体験する「雪育旅」へ。
ただ雪で遊ぶだけではなく、地域の暮らしや伝統に触れながら楽しめる冬の体験をご紹介します。
豪雪地帯・十日町で体験する「雪と暮らす文化」
雪国では、雪は単なる自然現象ではなく「生活の一部」。交通、住まい、食文化、遊びなど、すべてが雪とともに成り立っています。
今回体験したのは、地域の自然や文化を身近に感じられるプログラム。ここでは、豪雪地帯ならではの知恵や暮らしを、子どもでも楽しみながら学べる体験が用意されています。
都会ではなかなか出会えない、静かで真っ白な雪景色。
子どもたちは到着した瞬間から大興奮でした。
ほんやら洞体験
雪育体験の中でも特に印象的だったのが「ほんやら洞」。
ほんやら洞とは、雪を掘って作るかまくらのような雪室で、十日町に伝わる冬の文化のひとつです。真っ白な雪の中にぽっかり現れる空間は、まるで秘密基地のよう。
ここでは、ほんやら洞の中に用意されたこたつにあたりながらの七輪体験ができます。
地元のお母さんにふるまっていただく、甘酒やおもち。最後には焼きみかんや、焼きマシュマロまで!
七輪で焼いたお餅は、いつも食べているものとはひと味違うおいしさで、子どもたちも思わずにっこり。
寒い外でこたつで温まりながらいただくというロケーションも最高でした。
ぐるぐるパン作り体験とタンシチューランチ
もう一つの体験は、オプションで楽しめる「ぐるぐるパン作り」。米粉のパン生地を棒に巻き付け、七輪でくるくる回しながらじっくりと焼いていきます。
焼き加減を確かめながら回す時間は、子どもたちにとってまさにアウトドア体験そのもの。パンが焼き上がったら、妻有ポークのシチューと一緒にいただくランチタイムです。
新潟のブランド豚「妻有ポーク」はホロホロに煮込まれていて絶品。口の中でほろりとほどけるようなやわらかさのお肉に、濃厚なブラウンソースがたまりません。
自分で焼き上げたパンは外が香ばしく、中はふんわり。シチューと合わせて最後までおいしくいただきました。
自分で作り、自然の中で食べる体験は、子どもたちの記憶にも強く残る時間になりました。
軽食付きかまくら体験
期間:1月中旬〜2月末
※積雪状況により前後します(要:1週間前予約)
会場:ミオンなかさと 第二駐車場(新潟県十日町市宮中己4197)
雪原を歩く冒険「棚田かんじきウォーク」
場所を移動して体験したのが、雪が積もった棚田の景色の中をかんじきを使って歩く「棚田かんじきウォーク」。
かんじきとは、雪の上を沈まず歩くための伝統的な道具。現代ではなかなか触れる機会がありませんが、雪国では昔から使われてきた生活の知恵です。
足に紐でくくりつけたら早速体験スタート。
ふかふかの雪原を歩く感覚は、普段の散歩とはまったく違う特別な体験です。
大人は慣れずに苦戦する一方で、体重の軽い子どもたちはスイスイと…。
静寂の中で聞こえる雪を踏み締める音に風情を感じました。
しばらく歩いた後は、雪上で特別なティータイム。地元で採れる天然のクロモジ茶とお菓子をいただきます。
雪国の伝統を感じながら、新潟の大自然を体験できる貴重な時間でした。
棚田かんじきウォーク&雪上ティータイム
期間:1月~3月 ※積雪状況によりますので、お問い合わせください。
集合場所:「まつだい駅」または「蒲生の棚田」
料金:5,100円/1名
新潟の冬を子連れで楽しむ雪育旅を!
今回の旅で感じたのは、雪遊びが単なるレジャーではなく、子どもにとっての「学び」につながる体験だということ。
雪とともに暮らす自然の知恵など、教科書だけでは得られない気づきがたくさんありました。
ほんやら洞やパン作り体験、かんじきウォークなど、ここでしかできない体験の数々は、子どもたちにとっても忘れられない冬の思い出に。
雪深い新潟だからこそ出会える特別な時間を求めて、”雪育旅”に出かけてみてはいかがでしょうか。
取材協力:新潟県観光協会


















