2023年5月に大阪に開業した「voco大阪セントラル」。
「IHG ホテルズ&リゾーツ」のブランド「voco」の日本初進出ということもあり、開業前からホテルラバーの中で話題になっていました。
今回、注目のニューアドレスに早速滞在したところ、出会えたのは心が温かくなるような一味違うプレミアムなホテル体験。
キッズフレンドリーで子連れでの滞在もとても快適でした。
気になるホテルの詳細や、5歳息子との滞在の様子をレポートします。
目次
日本初進出!「voco 大阪セントラル」とは
「voco」は、「IHG ホテルズ&リゾーツ」が展開している18ホテルブランドの中でも、世界的に注目を集めているプレミアムホテルブランドです。
現在世界各地に47軒以上の「voco」を展開しており、そんな「voco」の日本初進出となるホテルが、ここ「voco 大阪セントラル」。
vocoという名称は、ラテン語で「招待する」「呼び集める」を意味します。
「ようこその気持ちをCome on in」「自分らしく過ごす時間 Me time」「その時にふさわしい一皿を voco life」と、この3つをブランド体験として位置付け、まるで慣れ親しんだ場所のような居心地の良い滞在の中に、「思いがけない特別」な体験を提供。
ホテルの立地や個性からインスピレーションを受けたウェルカムトリートから始まり、客室、レストランでの時間を通じて「ありきたり」ではないプレミアムなホテル体験を届けています。
「voco 大阪セントラル」は、古くから商人が集まり市場で賑わう庶民の街として栄えてきた京町堀に誕生しました。
Osaka Metroの四つ橋線「肥後橋駅」、「本町駅」、御堂筋線「淀屋橋駅」と2路線3駅から徒歩約5分と便利なロケーション。
すぐ近くには、緑豊かな地元の人の憩いの場・靱公園があり、その周りには個性豊かなショップやレストラン、カフェが点在。
洗練された中にも活気のあるフレッシュなエリアとして注目されています。
そんな京町堀に誕生した「voco 大阪セントラル」では、京町堀の過去と現在をつなぐアート、実際に家屋で使われてきた古材を活用した内装、螺旋階段などの温かみのあるデザインが、ホテルスタッフの笑顔と共にゲストを歓迎。
全191の客室、レストラン、カフェ&バー、フィットネスルーム、ミーティングルームを完備し、ここでしか出会えない特別な体験を提供します。
3つの鳥がモチーフに
「voco」ブランドは鳥モチーフも象徴的。
チェックイン時は、小鳥がお出迎え。
ロビーをよく見ると、いろいろな場所に小鳥がいるのが分かります。
客室で出会えるのは、ふくろう。
ゆったりくつろいで眠ることを意味しています。
レストランでは、フラミンゴ。
群れで動くフラミンゴから着想を得て、大人数で料理をシェアして楽しむことを連想させてくれます。
ユニークなウェルカムトリート
「voco」では、ホテルの立地や個性からインスピレーションを受けたウェルカムトリートでゲストをお出迎え。
大阪は「水の都」とと謳われていて、京町堀はもともと大衆魚を扱う雑魚場として発展しました。
そんなこの場所で、船の運航に支障がないようにと作られた航路を示す標識が「澪つくし」。
その「澪つくし」のマークをあしらい、ゲストの安全な旅への祈りを込めた「澪つくしキャンディ」がチェックイン時にいただけます。
息子がキャンディのプレゼントにとても喜んだのは言うまでもありません。
「voco 大阪セントラル」のアートあふれる空間
ホテルのエントランスに一歩足を踏み入れると、京町堀の過去と未来が交錯するような不思議な空間がお出迎え。
吹き抜けのロビーには、実際の家屋から回収された古材を再生・活用し、日本の伝統技法で組み上げた設えが広がります。
天井には、かつてこの地にあった歴史的建造物「京町ビル」で使用されていたレリーフのデザインが用いられていて、レトロな美しさが目を惹きます。
気になるアートはこれだけではありません。
開放的な吹き抜けのレストランの壁面を飾るのは、「大阪の街並みの写真をコラージュして旧京町ビルを復元する」というアプローチのコラージュ作品。
吹き抜けのバーエリアの壁面には、水の流れをモチーフとしたデザインのアート。
「旧京町ビル」で実際に使われていた大正レトロの風情を残す郵便ポスト。
「旧京町ビル」で実際に使われていたバルブを再利用したアートワークは、実際に回せるようになっていました。
どこか懐かしさを感じられるアートワークが、新しいこのホテルにレトロな息吹を吹き込んでいます。
子どもとアートを探しながらホテル内を探索するのも楽しいですね。
旅育にもおすすめです♡
「voco 大阪セントラル」の客室へ!イエローがアクセントのモダンな空間
「voco 大阪セントラル」にはスタンダード、プレミア、グランドの3タイプ、全191の客室があります。
今回は、ホテルでは珍しい畳の小上がりがある「グランドルーム キングベッド 畳コーナー」に宿泊しました。
アートワークがおしゃれなエレベーターホールを抜けて、客室へ!
客室は、ホワイトとグレーを基調とした清潔感のある落ち着いたカラー。
壁やクッションなどに、ブルーやイエローのアクセントが効いています。
シームレスなエントランスと、オープンタイプのクローゼットで、お部屋の開放感を演出。
客室のスリッパなど、ところどころにふくろうのモチーフがあり、ホッとさせてくれます。
ウェットエリアはカラフルでデザイン性の高い、大理石のような質感のテラゾーという人造大理石でとても明るい空間に。
深めのバスタブがあるお風呂は、子連れに嬉しい日本式。
小上がりの畳には、チェックインのタイミングでお布団を敷いていただけます。
まるで秘密基地のようで、息子はこの空間をとても気に入っていました。
畳なので、まだ歩けない小さな赤ちゃん連れでも安心して過ごせて安心です。
客室で自由に過ごせる充実のアイテム
自宅にいるような気分で過ごせるようなアイテムも充実。
客室内にはコーヒーマシーン、大阪の銘菓「岩おこし」、ホットチョコレートなどがあり、各フロアにはウォーターサーバーも完備。
息子が気に入ったのがホットチョコレート。
自分でお湯を入れて作って飲むのがとても楽しかったようです。
ゆったりとしたソファースペースでこれらのアイテムと共にくつろぎの時間を。
サプライズ!かわいすぎるウェルカムスイーツ
客室で冷蔵庫を開けてみたら、とってもかわいいウェルカムスイーツがお目見え♡
食べるのがもったいないくらいでしたが、ふわふわのクリームとメレンゲのケーキがとてもおいしかったです。
こちらのウェルカムスイーツは特別な日の宿泊などに、サプライズで入ることがあるそう!
環境に配慮した快適なステイを
「voco 大阪セントラル」では、サステナビリティに配慮したさまざまな取り組みを導入。
水はペットボトルでの提供ではなく、各フロアにはウォーターサーバーを完備し、客室にカラフェを設置。
バスアメニティには、生態系への影響を考慮して開発された植物由来のオーガニックビューティーブランド「Antipodes(アンティポディース)」を採用しています。
くし、歯ブラシなどは竹製で、実はルームキーも竹製。
また、その他のアメニティは必要であればフロントで申し出るスタイルです。
客室に置いてある約款や、説明事項などもテレビで見られるようになっていて、紙の使用削減に貢献。
「voco step by step: 小さな一歩、大きな未来」の理念のもと、サステナブルなホテル滞在が叶います。
キッズアメニティ
「voco 大阪セントラル」はキッズフレンドリーで、子どものゲストをとても大切にしてくれます。
キッズアメニティも充実していて、用意してくださったとてもかわいいナップザックに息子は大喜び!
中には、ボディスポンジ、歯ブラシ、スリッパが用意されていました。
また、リクエストすればベビーベッド、ベッドガード、オムツゴミ箱、哺乳瓶消毒器、補助便座、ベビーバスなどもご用意いただけるので、小さな赤ちゃん連れでも安心して滞在できます。
キッズアイテムやベビーアイテムの使用は確約ではないので、事前にリクエストしましょう。
「voco 大阪セントラル」のレストラン、カフェ&バー「LOKAL HOUSE(ローカルハウス)」
ホテルの1階には、レストラン、カフェ&バーとそれぞれの用途、目的にもふさわしいダイニング「LOKAL HOUSE(ローカルハウス)」があります。
「LOKAL HOUSE(ローカルハウス)」でいただく遊び心あふれるディナー
京町堀の街並みを眺める全面ガラスの大きな窓に面し、2階まで吹き抜けの開放的なレストラン「LOKAL HOUSE(ローカルハウス)」。
ディナーでは、個性豊かなシェフが作る遊び心あふれる多彩なメニューを楽しめます。
メニューのプレゼンテーションはタブレットで。
お料理のイメージが湧いてきて、これから始まるディナーに期待が高まります。
まずはヴーヴ・クリコで乾杯。
豊かな時を味わう集いの場としてふさわしく、みんなでわいわいシェアできるよう、どのメニューも2〜3名分のボリューム。
前菜には、グリル野菜のミックスサラダ(1,800円・税サ込み)を選びました。
地元産の野菜たっぷりに、LOKAL HOUSE特製ドレッシングをかけていただきます。
フレンチフライ(900円・税サ込み)は、シャンパーニュやワインにもピッタリ。
そして、メインに選んだのは、エグゼクティブ・シェフのアルド・キロイロの出身地である南イタリア・プーリアの豚肉料理と大阪の串焼きを掛け合わせたシグネチャーメニュー「“ボンベッテ”トリュフリゾット」(4,800円・税サ込み)を。
火入れ加減抜群で柔らかな豚肉と、贅沢に香るトリュフリゾットの相性が抜群の一品です。
もちろんボリュームもあり、友人とわいわいディナーを楽しむのに最適なメニューでした。
キッズメニューも大人顔負けの内容とボリューム!
オムライス、ハンバーグ、唐揚げと子どもが大好きなメニューがホテルクオリティでいただける贅沢さ!
息子が喜んで食べたのはもちろん、思わず私も食べたいと思うほど、おいしそうでした。
オープンキッチンならではの臨場感も楽しめる温かな雰囲気のレストラン。
ディナーでも特別なダイニング体験を堪能できます。
満足度高めの朝食
「voco 大阪セントラル」は朝食がとても満足度高かったのが印象的でした。
朝食は好きなメニューを選べます。
サラダ、フルーツ、コールドカットなどの多彩なブッフェに洋食、または和食のメイン料理が付いたセレクションブッフェ(3,400円・税サ込み)、和朝食または洋朝食のセット(3,200円・税サ込み)、さらにヘルシーなセットメニュー(3,400円・税サ込み)の他、アラカルトメニューも豊富。
今回は、セレクションブッフェを楽しみました。
ブッフェには炊きたてのご飯やお味噌汁など和食をはじめ、サラダ、ベーカリー、フルーツなども充実。
そして、私が選んだ和朝食は三段のボックスに入ったとても贅沢な内容でびっくり!
しっかりボリュームもあって、子どもはシェアで一緒にいただきました。
バランスが良く、ヘルシーながらもボリュームたっぷりと、満足度の高い朝食です。
カフェタイムやアペリティフにも◎カフェ&バー
カフェ&バーでは、スペシャリティコーヒーやこだわりのローカル・クラフトビール、アペリティフや寝る前のとっておきの1杯のナイトキャップなどを楽しめます。
ティータイムにはケーキセット(1,500円・税サ込み)もあり、私はチェリータルトとカフェラテをいただきました。
こちらのカフェはビジター利用も可能で、この日もデート、女子会、作業利用などさまざまなお客様。
開放的な空間と、Wi-Fi、電源も完備ですごく利用しやすいカフェなので、普段使いにも良さそうです。
LOKAL HOUSE(ローカルハウス)
【レストラン営業時間】
朝食:7:00〜10:00(L.O. 10:00)
ランチ:11:30〜15:00(L.O. 14:30)
ディナー:月-土 17:30〜22:00(L.O. 21:00) / 日 17:30〜21:00(L.O. 20:00)
【カフェ&バー営業時間】
月- 木、日:9:30〜23:00(L.O. 22:30)
金-土:9:30〜23:30(L.O. 23:00)
「voco 大阪セントラル」で叶うプレミアムな時間
「voco 大阪セントラル」で特筆すべきはその快適性とデザイン性。
客室をはじめ、ホテルにいながらにして、気取らない自分だけの大切な時間を快適に過ごせる工夫があちこちにされています。
気のせいか、息子ともいつもよりも穏やかに接することができたような……。
きっと、私が心地よく過ごせていたこと、そしてスタッフさんのホスピタリティが高く、息子もリラックスして過ごせたのが理由だと思います。
また、新しいホテルでありながら、歴史を紡ぐアートに心奪われること間違いなし。
親子でホテル内のさまざまなアートに触れるのも、滞在の楽しみであり、旅育にもなるはず。
「ありきたり」なホテル滞在ではなく、「思いがけない特別」なホテル滞在を体験したいなら、間違いなく選びたい「voco 大阪セントラル」。
私も、大阪でのお気に入りのホテルがまた1つ増えました。
voco 大阪セントラル
所在地:大阪府大阪市西区京町堀1-7-1
TEL:06-6445-1100(代表)
取材協力:voco 大阪セントラル