息子が赤ちゃんではなくなり、最近のホテル選びで意識しているのは「ホンモノに触れさせてあげられるかどうか」。
キッズフレンドリーなことはもちろんですが、そのホテルならではのデザインやコンセプト、体験に共感を得られるホテルを選ぶようになりました。
先日、3歳の息子と宿泊したのは、2021年7月に開業1周年を迎えた大阪・堂島浜にある『Zentis Osaka』。
子どもにとっても大人にとっても満足度の高い、『Zentis Osaka』での上質なホテルステイをレポートします。
『パレスホテル』の新ブランドホテル『Zentis Osaka』とは
東京・丸の内という都心の一等地に佇む『パレスホテル東京』(以下、「パレスホテル」)。
宿泊はもちろん、ダイニング、ウェディング、スパとさまざまな過ごし方が叶う、日本を代表するラグジュアリーホテルの一つです。
そんな「パレスホテル」の新ブランドのホテルとして2020年7月、大阪・堂島浜に誕生したのが『Zentis Osaka』。
宿泊主体型ホテルであり、ホテルとしてのシンプルな機能を持ちながら、そのホスピタリティは「パレスホテル」そのものを感じられる心地良さです。
大阪の中心地である大阪駅・梅田駅からも徒歩で行ける距離とアクセスも抜群なので、大阪観光の拠点にするのもおすすめ。
『Zentis Osaka』の基本情報・コンセプト
ホテルは、1階にロビーと宿泊客専用ゲストラウンジ、2階にはオールデイダイニング、フィットネス、宿泊客専用多目的ルーム「Room 001」、そして3階から13階には全212室の客室を備えています。
ホテルのコンセプトは、「Encounters of a New Kind 感性が、深呼吸する場所」。
「新しい何か」との出会いがゲストに新たな息吹を与える、そんな場所を目指しているホテルです。
「パレスホテル」の新ブランドとして、「パレスホテル」の枠組みに囚われない『Zentis Osaka』スタイルを感じます。
タラ・バーナードによる上質なデザイン
ホテルのデザインを手掛けたのは、世界的なインテリアデザイナーであるタラ・バーナード氏が率いるイギリスのインテリアデザイン会社「タラ・バーナード&パートナーズ」。
アメリカやヨーロッパで数々のホテルのデザインを展開していますが、日本のホテルをデザインするのは『Zentis Osaka』が初めてだそう。
「イギリスの邸宅」をイメージしたデザインで、内装はもちろん、インテリアも彼女が監修。
自然な色合いでありながらナチュラルすぎずにモダンさも兼ね備えたデザインと、空間にピタッとハマるインテリアで、ホテルの居心地をさらに良くしてくれます。
子どもにとっても、上質なデザインに触れるとても良い機会。
普段の家とは違う何かを息子なりに感じ取っていたようです。
1階の宿泊客専用ゲストラウンジは、「邸宅のリビング」をイメージ。
ラウンジから一歩外に出ると、大阪の中心地とは思えないほどグリーンの多いガーデンが広がります。
シンプルな機能美!『Zentis Osaka』の客室
『Zentis Osaka』には、ステュディオ、コーナーステュディオ、スイートの3タイプのお部屋があります。
どのお部屋も温かみのある自然の素材や色が取り入れられ、無駄を削ぎ落とした、でも必要な機能が揃ったこだわりの客室です。
ステュディオ:25㎡
『Zentis Osaka』の客室の約80%を占めるのが、ステュディオタイプのお部屋。
25㎡とそこまで広くはないですが、壁の一部がすりガラスになっていて視界を広く感じられたりと、デザイナーのこだわりを随所に感じられます。
ステュディオタイプのお部屋のお風呂は、シャワーブースのみです。
スイート:57㎡
最上階13階に2部屋だけあるスイート。
広さは57㎡あり、リビングスペースとベッドスペースが分かれています。
リビングスペースには、ダイニングスペースとソファースペース。
ダイニングテーブルがあるので、子どもの食事だけ部屋で済ませてしまいたいというときでも安心。
ベッドも広々としており、ファミリーで泊まってもゆっくりと眠れそう。
洗面台も広くゆとりがあり、お風呂も洗い場とバスタブが別のゆったり設計。
ファミリーでも、3世代旅行やママ友旅でもゆっくりと過ごせそうなお部屋です。
コーナーステュディオ:32㎡
そして、今回私が宿泊したのが角部屋にあるコーナーステュディオ。
ステュディオより広さがあり、スイートほどではないもののリビングスペースもあって、ゆとりを感じるお部屋です。
ベッド横には、収納を兼ねたソファー。
ソファーの下には、引き出し式の収納があるので、大きな荷物でも困りません。
ソファー横には作業もできるデスク&チェア。
息子が寝た後に仕事をしたり、お茶したりと何かと使えるスペースです。
クローゼットはない代わりに、オープンスペースに洋服をかけられるようになっています。
こちらのスペースは客室内に迫り出しているわけではないので、ここにコートをかけたり荷物を置いてもお部屋が狭くなる心配はありません。
ホテルオリジナルのミネラルウォーターは、息子の分も含めて宿泊客人数分ご用意いただきました。
お水の他には、コーヒーやお茶などのホットドリンク、湯沸かしポットがあります。
テレビは壁掛けで部屋が広く見えるほか、apple TV搭載で息子が普段見ている「Disney +」や「YouTube」も視聴可能!
見慣れた番組があると、子どももご機嫌に過ごせて安心ですね。
パジャマは、素材にもこだわったセパレートタイプ。
上質な睡眠に直結する、着心地の良いパジャマでした。
息子にはキッズアメニティをご用意いただきました。
くまさんのスリッパ、ムササビのボディスポンジと歯磨きに息子も大喜び!
3歳も過ぎると、ホテルのお部屋内でもちゃんとスリッパを履いてくれるようになるので、スリッパをご用意いただけるのはとてもありがたいです。
私たちが宿泊したお部屋は、大阪の中之島や大阪環状線の高速道路が見えるビュー。
車好きの息子にはたまらない光景だったらしく、このソファー席からずっと高速道路を眺めていた息子。
都心部のホテルはリゾートホテルと違って敷地などの広さはありませんが、子どもの楽しみはどこにでも溢れていますね!
『Zentis Osaka』は、お風呂も特徴的!
シャワーブースとバスタブ部分にはドアがなく繋がっているのです。
シャワーブースで洗った後、そのままバスタブに入れるのでとても効率的!
バスタブも深さもしっかりあって、大人も子どもも寛げました。
バスタブの底に滑り止め加工が施してあるのは、子連れにとってはとても嬉しいポイント。
バスアメニティは、オーストラリアのナチュラルスキンケアブランド『Hunter Lab』。
肌にも自然にも優しく、子どもにも安心して使えます。
香りもとてもよく、ママにとっては癒しのバスタイムになるはず!
基本のアメニティも揃っています。
歯ブラシ、シャワーキャップ、ヘアブラシ、髭剃り、ボディタオルなどがあるので、家からの持ち物も少なくて済みますね!
また、角部屋2部屋は、コネクティングルームにすることもできます。
部屋と部屋が直接繋がっているわけではないのですが、廊下のドアを閉めることで廊下がプライベートに仕切られ、廊下を使ってつながる設計。
2家族での旅行や3世代での旅行のときには、コネクティングにして行き来が自由にできるとさらに旅の楽しみが増えそうです。
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