1. 学びに満ちた旅
新しい通貨や自己充足の手段の到来が象徴するように、 2019年には旅をさらに意義あるものにすべく思い切った決断をする旅行者の姿が目立つことでしょう。 全世界の旅行者の56%は「旅を経て人生をより良く生きるための掛け替えのないスキルを得た」と語っており、 2019年は旅先で新しいことを学びたいという人々の思いや、 世代を問わずボランティアやスキルを活かす旅への需要が高まる年となると予想されます。
教室やオフィスの外での経験が多くの企業に重要視されている現代において、 特にZ世代は人生をより良く生きるスキルと旅から得られる実用的な学びの価値と、 大学の高額な学位の価値とをより冷静な目で比べるようになるでしょう。 意義ある旅には様々なものがありますが、 世界の旅行者の間で特に人気の高いものは新しいスキルを習得できる文化交流(68%)やボランティアの旅(54%)、 そして海外への就業体験制度(52%)であることが分かっています。
2. 簡単さが肝心
2019年には、 「簡単さ」が旅行にまつわるテクノロジーの主な評価基準となることでしょう。 これまでは人工知能(AI)やバーチャルリアリティ(VR)、 音声認識が話題に上がってきましたが、 今後はこれらの技術を巧みに応用した、 便利で革新的なテクノロジーが注目を浴びることになります。 ルームキー代わりになる携帯電話の機能や自分にピッタリな旅行のアドバイス、 母語でコミュニケーションが取れるロボットコンシェルジュなど、 多彩な可能性が今後に期待されます。
胸が高鳴るようなイノベーションは、 何も遠い未来のテクノロジーのみに限った話ではありません。 携帯電話のアプリを介した荷物の追跡(57%)や旅行の計画や予約、 その他の雑務をすべて行える多機能アプリ(57%)の方が、 旅先での自動運転車(40%)よりも多くの旅行者の期待を集めているのです。 極めて複雑な技術の応用によってシンプルなツールが実現され、 未だかつてないほど安心かつ快適な旅行体験を楽しめるようになることでしょう。 また2019年には、 旅行を計画する際に役立つテクノロジーの開発も進むと考えられています。 世界中の旅行者の31%は、 旅行に関する質問に答えてくれる音声操作式の「バーチャル・トラベル・アシスタント」を自宅で活用すること、 そして5人に1人は拡張現実(AR)などの技術を使って到着前に旅の行き先の様子を確認することを望んでいるという結果が出ています。
3. 宇宙の夢は遠くとも、 見果てぬ地への憧れは続く
NASAが月周回軌道ステーションの建設を2019年に開始する予定(2022年に打ち上げを行う予定)を発表したことからも予想できるように、 宇宙飛行の分野には今後莫大な資金が注がれていくことが予想されます。 2019年以降、 旅行で行ける場所はさらに広がり、 宇宙工学の発展とともに宇宙旅行はますます現実に近づいていきます。 宇宙という未知の世界に焦がれる人々の願望を満たし、 またそこで紡がれる未来に備えるため、 旅行関連の商品や消費財を扱う企業は製品開発に投資していくと考えられます。 旅行者の40%は将来叶うであろう宇宙旅行に胸を躍らせていると回答しており、 38%は実際に自分で体験してみたいと答えています。
宇宙旅行が現実のものとなるまで、 見果てぬ地への飽くなき憧れは地球上にある未開の地に対する冒険心として表れるでしょう。 未開の地と言っても、 人々の興味は大地の遥か下に向いており、 旅行者の60%は海底の宿泊施設に泊まってみたいと回答しています。 2019年には想像力の限りを尽くした、 一見実現不可能ともいえるほど全く新しいタイプの別荘やホテルが登場していくことになりそうです。
4. 個々のユーザーに合った情報がより重要に
2019年には、 旅行についての情報の集め方や使い方が急速に発達すると考えられます。 従来の一般的で包括的な旅行ガイドの代わりに、 定期的かつ手軽に確認できる、 個々のユーザーの興味や好みを反映した短期的なコンテンツに関心が寄せられることが予想されます。 旅行者の34%は「自分にピッタリな旅行の情報を集めてくれる存在」を求めており、 41%は「AIなどのテクノロジーを用いて、 過去の旅行の経験に基づいた旅行の提案を行うことを旅行関連の会社に期待している」と答えています。 また半数以上(52%)が、 「自分が心から望むものを案内してくれる、 デジタルツアーガイドのような旅行にまつわるイノベーションを活用したい」と回答しました。
すべての旅行者が旅を満喫できるような、 それぞれのニーズに合った旅のアドバイスやおすすめ情報の重要性が高まっている近年。 質が高く豊富な旅行コンテンツの制作に携わる個人や団体は、 ユーザーのニーズが最も高い時にコンテンツを配信できるよう、 AIを駆使したより効果的な方法を編み出していくと予想しています。
5. 社会問題を意識した旅
人権や平等、 労働環境などの社会問題への関心が世界的に高まっているなか、 2019年には旅の目的地を選ぶ際、 現地の社会や政治、 そして環境にまつわる問題を検討してから行き先を決めるという、 社会問題を意識した旅行者が際立つと予想されます。 現在、 49%が旅の行き先を決める際、 「現地の社会問題」を非常に重要な要素として認識しており、 58%は「現地の問題がそこに暮らす人々に悪影響を与えている場合、 その目的地は訪れない」と回答しています。
加えて、 斬新かつ本格的な体験とともに、 ジェンダーや人種、 性指向を問わず安全に旅を楽しめるような環境を求める旅行者の様子が明らかになっています。 複数の情報源を有する「Destination Pride」などのウェブサイトは、 目的地がLGTB+にとってどれほど過ごしやすいかをランキングで示しており、 数多くの目的地と団体も女性の一人旅をサポートする体制を今後さらに整えていくと考えられています。 ブッキング・ドットコムのデータによると、 旅行者の19%は2019年にLGBT+の祭典「プライド」に参加するために旅行を計画していると答えており、 なかでも18~34歳という若年層においては30%が参加の意思を示しています。
6. 旅にもエコ意識を
使い捨てプラスチックなど資源に関する問題は引き続き世界的な関心事となると予想されますが、 2019年にはそんな環境への懸念が実際の大規模な環境活動へと変容していきます。 ミレニアル世代とZ世代の旅行者は、 目的地で持続可能な体験を求め、 宿泊施設はプラスチックの使用量を減らし、 持続可能性を高めようと取り組んでいくと考えられます。 世界中の旅行者のうち実に86%は「滞在による環境への負荷を相殺できるような活動に参加したい」と回答しており、 37%は「ビーチや観光名所に捨てられたプラスチックやごみを取り除く活動に加わりたい」と回答しています。
環境への強い責任感から、 旅行者が環境への配慮を基準にして旅の目的地と宿泊施設を選ぶようになっていくことを考慮すると、 持続可能なスタートアップへの投資は今後さらに不可欠なものとなるでしょう。 多くの新しい旅行関連のスタートアップや個々の企業が画期的なテクノロジーを用いて、 地球上の多様な土地の未来を切り拓くべく活動していくと予想されます。
7. 現地での体験が旅の醍醐味に
旅先での体験に重きを置いた旅行は2018年の主な旅行のトレンドの1つでしたが、 2019年にはこのトレンドがより一層拡大すると予想されます。 「現地ですること」は「現地へ行くこと」と同等、 またはそれ以上の価値を持つようになるでしょう。 旅行者の60%が「体験を物質よりも大切なものと認識している」事実を鑑みると、 2019年は多彩で本格的な体験を熱望する旅行者が象徴する年となると考えられます。 美味しいものを食べたり快適なベッドでぐっすり眠ったり、 ショッピングやスポーツの試合鑑賞でワクワク感を満喫したりと、 時間が経ってもずっと胸の内に幸せで暖かい気持ちを響かせてくれる、 心に残る一瞬を旅行者は味わいたいのです。
体験には、 忙しい日々の生活から生じるストレスを和らげる効果があります。 旅行者の42%が「2019年に童心に帰れるような目的地を訪れる予定だ」と回答しており、 同様に回答した旅行者の中でも、 特にミレニアル世代やZ世代の割合が顕著でした。 そんな旅行者たちの想いを叶えようと、 ボールブールや空気で膨らませたお城など、 子供らしい遊び心に溢れた設備を導入しようとしている宿泊施設が現れていくことが予想されます。
8. 大満足の小旅行
世界の旅行者の半数以上(53%)は、 「2019年にさらに週末の旅行にでかけるつもりだ」と回答しており、 それぞれの旅行者の関心に合わせて内容をカスタマイズしつつ、 色々な魅力を短期間にぎゅっと詰め込んだ小旅行が流行することが伺えます。 旅行者が自分にピッタリの体験を満喫できる機会が増えていけば、 小旅行であっても大満足の旅となること間違いありません。
航空経路の拡大から、 航空券の料金競争、 シェアもできる手軽なオンデマンドのレンタカー、 公共交通機関の状況をリアルタイムでどこでも簡単に確認できるシステムに至るまで、 移動手段に関するイノベーションはさらなる発達を遂げています。 このような変化により、 短期間の旅行は多様な個人のニーズを満たすものとなり、 より特別で充実したひとときを提供できるようになるでしょう。 それと同時に、 ごく短い期間でも良いから旅行に出かけたいと思わせる、 個性が光る魅力的な宿への関心が輪をかけて高まっていくことになると予想されます。
ブッキング・ドットコムの最高マーケティング責任者であるパパイン・ライヴァースは、 次のようにコメントしています。 「2019年は、 旅行が大きく変化する一年になると断言できます。 テクノロジーが発達し、 世界の繋がりがより強固になっていく時代の流れの中、 最高の旅を欲する人々の気持ちはますます高まっていくでしょう。 このトレンドを受け、 弊社はこれまでにない技術革新を進め、 旅という体験をさらなる高みへと導いていく所存です。 人々に世界を体験する自由を与えるという使命のもと、 絶えず学び、 イノベーションを生み出し続けてきた弊社ブッキング・ドットコムにとって、 このように変化に富んだ業界の中心にいられることは喜びにほかなりません。 」
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日本におけるブッキング・ドットコム
2009年に渋谷に最初のオフィスを開設。 現在約350名以上の従業員が日本国内のオフィスで働いており、 内200名以上がインハウスのカスタマーサービスのスタッフです。 国内に、 6つのオフィス(東京に2ヶ所、 大阪、 福岡、 札幌、 沖縄)があります。 現在、 国内では約2万軒以上の宿泊施設の予約が可能(2018年1月時点)です。
ブッキング・ドットコムについて
1996年にアムステルダムにて設立されたブッキング・ドットコムは、 オランダの小さなスタートアップ企業から、 世界最大のオンライン宿泊予約サイトに成長しました。 Booking Holdings Inc.(NASDAQ:BKNG)の一部であるブッキング・ドットコムは現在、 世界70カ国・198のオフィスを設け、 1万7,000人以上の従業員が所属しています。 世界中の人々に世界を体験していただくことを使命とし、 気軽な旅を実現できるよう、 最新の技術を取り入れています。 ブッキング・ドットコムでは、 アパートメント、 家族経営のB&B(ベッド&ブレックファースト)スタイルの施設から、 5つ星の高級リゾート、 ツリーハウス、 さらにはイグルーに至るまで、 世界最大の宿泊施設数を提供しています。 ブッキング・ドットコムのウェブサイトとモバイルアプリは43の言語で利用でき、 229の国・地域、 13万以上の目的地で登録されているリスティング数は2,880万件以上となります。 毎日、 150万部屋以上が予約されており、 お客様は24時間いつでも43の言語でサポートを受けることができます。 ビジネスやレジャー等の用途に限らず、 ブッキング・ドットコムで簡単に理想的な宿泊施設の予約が無料で行えます。 |