奥日光の入り口に位置し、標高約1,300mという日本一標高の高い湖として知られる「中禅寺湖」。
そのほとりに佇む「界 日光」は、3,000坪という広大な敷地に33室だけというゆとりのある贅沢な造りの温泉旅館です。
日光東照宮をはじめとする社寺を中心に発展した建具「鹿沼組子」が取り入れられたロビーや客室、社寺参拝の際に履かれた「日光下駄」を用いたおもてなしなど。滞在を通して日光の文化に触れることができるため、旅育としてもぴったり。
11歳、8歳、3歳の子どもたちと日光の食や伝統に触れた1泊2日の滞在レポートをお届けします。
目次
「鹿沼組子」があしらわれたトラベルライブラリーで滞在の始まり
(出展:「界 日光」)
滞在の始まりは「鹿沼組子」があしらわれた大きなパノラマ型の窓が特徴の「トラベルライブラリー」から。
目の前に広がるのは一面の中禅寺湖と男体山。旅の疲れを一瞬で忘れさせてくれるような素晴らしい景色に目を奪われます。
ここ「トラベルライブラリー」は、日光や旅にまつわる本や絵本、珈琲、お茶などが用意され、思い思いに過ごせるくつろぎの場所。
チェックイン時から21:00までは地酒の飲み比べやいちご牛乳、お煎餅のふるまいがあります。
トラベルライブラリーでほっと一息ついたらお部屋へとご案内いただきます。
中禅寺湖と男体山を望む「界 日光」の客室
(出展:「界 日光」)
33室ある「界 日光」の客室は全室60平米を超えるゆとりのある造りで、ほぼすべてのお部屋から中禅寺湖と男体山を望むことができます。
今回私たちが泊まったのは、「中禅寺湖ビュー和室(4名定員)」。
家族5人で同じお部屋に泊まると窮屈に感じることもありますが、「界 」のお部屋は4名定員でもとゆとりがあり広々と過ごせます。
お部屋の扉を開けるとまず「鹿沼組子」越しの絶景が目に飛び込んできて、子どもたちからは思わず「わぁ」という歓声が漏れました。
ロータイプのツインベッドが置かれた和室12.5畳以上の本間と次の間の広々とした客室。
この日はお天気もよく、キラキラと輝く一面の中禅寺湖を眺めながらの時を過ごしました。
お部屋には「界 日光」オリジナルの風呂敷とアメニティが用意されています。
館内では大人も子どももお揃いの作務衣と草履を。また、散策時に使える日光下駄の用意もあります。
(出典:「界 日光」)
荷物が少なくて済むだけでなく、家族でお揃いの作務衣で写真を撮ったりと、思い出に残る滞在となります。
体験して知る日光の魅力!「界 日光」のイベント&アクティビティ
(出典:「界 日光」)
地域の魅力を再発見できる星野リゾートの温泉旅館「界」。
「界 日光」でもさまざまなイベントやアクティビティを通して日光の伝統に触れることができます。
鹿沼組子のアクセサリー作り
子どもと一緒に体験できるアクティビティ「鹿沼組子のアクセサリー作り」。
メインとなる3色の鹿沼組子から好きな色と付属するパーツを選んでいきます。
全てのパーツを紐で繋げたら、キーホルダー、ヘアゴム、ヘアピンから好きなものを選んで自分だけのアクセサリーの出来上がり。
難しい工程はほとんどなく、小学生の子どもたちは自分たちで完成させました。
3歳の娘は、パーツを選んでパパと一緒に作成。
みんなそれぞれ自分好みのアクセサリーとなり、満足気な表情を浮かべていました。
3人とも同じ材料を使っているのに選ぶ色で全然違う作品に。
個性が出て面白いなと、関心してしまいました。
その地域ならではのものを使っての手作り体験は旅育としてもとても効果的。
作品を見て、旅の思い出を思い出しながらずっと大切に使ってもらいたいと思います。
鹿沼組子のアクセサリー作り
期間:通年
開催時間:15:00〜21:00
所用時間:30分
料金:2,000円
ご当地楽「日光下駄談義」
(出典:「界 日光」)
「界 日光」に来たら絶対に外せないのが、400年の歴史を刻む伝統工芸「日光下駄」を使ったおもてなし「日光下駄談義」。
下駄を踏み鳴らす大迫力のパフォーマンスは圧巻の一言!
2人で演じているとは思えないような迫力のある舞台に大人はもちろん子どもたちもすっかりと魅了されていました。
(出典:「界 日光」)
パフォーマンスの合間には「日光下駄」の成り立ちや、魅力をたっぷりとお話ししてくれます。
地域の伝統を後世に残していくためのこのような活動は本当に素敵ですよね。
終演後には舞台に上がって記念撮影。
子どもたちもかっこよくポーズを決めてとてもいい記念になりました。
ご当地楽「日光下駄談義」
期間:通年
開催時間:当日フロントまでお問合せください。
ご当地風鈴オーケストラ
四季を感じるイベントも「界」の魅力の一つ。
6月1日から全国21施設の「界」で、「界のご当地風鈴オーケストラ」が開催されています。「界 日光」では、「鹿沼組子」を使った風鈴が登場。
雄大な男体山をバックに吊るされた、たくさんの風鈴は風に合わせて涼やかな音を奏でます。
男体山が驚くほど近くに見えるフォトスポットでもあるのでぜひ立ち寄ってみてください。
界のご当地風鈴オーケストラ
期間:2023年8月31日(木)まで
「界 日光」の趣ある大浴場と貸切風呂
(出典:「界 日光」)
「界 日光」には、男女それぞれ内湯が1つ、露天風呂が1つの大浴場があります。泉質はアルカリ性単純温泉。
無色透明のさっぱりとした温泉で、子どもと一緒の入浴でも安心です。
貸切風呂
大浴場の他に、貸切風呂があります。家族5人で入っても充分な大きさの広々としたお風呂。
小さな子連れ旅では、特に家族みんなで入れる貸切風呂はありがたいですよね。
脱衣場に設置された冷蔵庫の飲み物もフリーという嬉しいサービスも。
貸切風呂
時間 15:30~23:30/翌8:00~11:00
料金 1時間3,300円
湯上がり処
湯浴みを楽しんだ後は畳敷の「湯上がり処」でゆっくりと。
ドリンクとアイスキャンディのサービスがあります。
湯上がり処では、温泉についての知識を深める「温泉いろは」が開催されます。
クイズ形式で行われるので、子どもたちも楽しく参加。「僕は何問正解した!」「学校で習ったことある!」など、と大盛り上がりでした。
地元の恵みをいただく「界 日光」のお食事
(出典:「界 日光」)
その地域ならではの食材を使った料理が楽しめる「界」の日本会席。
「界 日光」では、「日光湯波」をメインとしたこだわりのお食事を味わうことができます。
和牛と湯波の柳川仕立て会席
先付け「雲丹 湯波ムース 献上醤油のコンソメゼリー」から始まる豪華な会席料理。
八寸、お造り、酢の物を盛り合わせた「宝楽盛り」は芸術品のような美しさ。
日光を代表する「三猿」や「眠り猫」が描かれた器にも注目です。
メインは、和牛と湯波を甘辛い出汁と卵でいただく「和牛と湯波の柳川仕立て鍋」。
(出典:「界 日光」)
柔らかな和牛と滑らかな舌触りの日光湯波を贅沢に。
食材や調理法はもちろんのこと、器や盛り付けにもこだわりをもった会席は一皿目から最後のデザートまでワクワクしながら楽しめました。
年齢に合わせたお子様メニュー
小学生の子どもたちには、茶碗蒸しやお造りなどの和食膳。
娘は五色まんじゅう、息子は茶碗蒸しが一番美味しかったようです。
未就学児の子は、豆・ごま・わかめなどの伝統的な食材を用いたバランスのいい「お子様向け和食膳」。
末っ子も自分用のお食事が嬉しかったようで、張り切って笑顔で食べていました。
子どもたちそれぞれの年齢に合わせたお食事のほか、キッズチェアや子ども用食器の準備もあるため小さな子連れでも安心。
半個室のお食事処なので周りの目を気にすることなく、家族団欒の時間を過ごせました。
「界 日光」で伝統と自然に触れる子連れ旅を
(出典:「界 日光」)
四季を移す中禅寺湖の絶景を眺めながら過ごす「界 日光」。
釘や接着剤は一切使わずに職人さんの手仕事だけで、ピッタリと合わさるように組み立てられる「鹿沼組子」。
昔からずっと大切に使われてきた「日光下駄」など、日光の伝統に触れて、子どもたちにとっても貴重な体験となったようです。
新緑の中禅寺湖は青と緑のコントラストがとても美しく、日頃の喧騒を忘れさせてくれます。
「界 日光」で、日光の伝統と自然の美しさに触れる子連れ旅をしてみませんか?
界 日光
所在地:栃木県日光市中宮祠2482-1
アクセス:
【電車】JR日光駅/東武日光駅より東武バスで約40分
【車】日光宇都宮道路経由 清滝ICより約30分
TEL:050-3134-8092(界予約センター)
料金:1泊35,000円~(2名1室利用時1名あたり、税サ・2食付)
子ども料金:3歳以下添い寝無料(客室定員人数まで)、4~6歳大人料金の50%、7~11歳大人料金の70%